この度はご縁があり、淀川区で開院させていただけるはこびとなりました。
私は救急医療を専門とし、軽症(外来)~重症(救急搬送)の様々な患者様の初期対応を行い、入院となればその後の集中治療から退院までといった一連の診療を行ってまいりました。その中には来院時には手遅れで治療介入しても改善は見込めない患者様、今までの生活にはもどれない患者様を多く見てきました。このような救急医療を行っている際に強く感じていたことは、その患者様の日常診療を行い持病・生活・人生観を共有しているかかりつけ医の存在の重要性でした。
疾患が重症化し、病院受診または救急要請に至るには様々な初期症状・検査値異常があることが多く日頃の診療で拾いあげることができれば、発症、重症化を防ぐことができたのではないかと感じることが多々あったからです。
入院治療で疾患は改善したとしても高齢であればあるほど筋力低下、認知機能低下は避けられず退院後は生活の質は下がってしまうため早期発見により入院まで至らせないことが重要です。
また、独り身である・持病がある等のあらゆる環境で病院に早期受診できず重症化してしまった患者様を目の当たりにし現在の高齢化社会での在宅診療の必要性も痛感しました。
当院ではすべての患者様に寄り添いライフスタイル・人生観に合わせ、すべての患者様がより良い人生を送れるための医療面からの手助けとして疾患の予防・早期発見・コントロールそして在宅診療を行ってまいります。
患者様ファーストの医療を行い、地域の健康を守れる、地域に根差したクリニックを目指しております。
なかの内科・外科クリニック 院長
中野 壽郎